イザットハウスは1993年の創業以来、すべての住宅を木造軸組工法による外断熱工法で建築しています。
昔の日本の家は確かに開放的で、風通しの良いつくりが基本でした。「家のつくりようは夏をむねとすべし」とは徒然草にある有名な一節です。茅葺の屋根は夏の暑さを防ぐ工夫ですし、土壁は土に藁を加えてひび割れを防止するとともに、土の熱伝導率を引き下げて断熱性の高い壁をつくり、土の熱容量を利用して戸内の温度を一定に保つ工夫でした。
しかし、いまは冷暖房が当たり前で、都市部では周囲も非常に建て込んでいます。そうなると180度発想を転換し、「きちんと閉じられた家」をつくらなければなりません。きちんと閉じることではじめて、計画換気を行ったり、省エネ性を高めたり、遮音性を確保したりすることができるのです。
イザットハウスが提唱してきた「外断熱工法」もだいぶ著名になってきており、これから新築計画がある方なら「外断熱工法」というキーワードを恐らく調べていると思います。
その外断熱工法ですが、一言でいうと「家を断熱材で包む」ということになりますが、単に「断熱材を外に張るだけ」ではありません。弊社が追求しているものは「現在の住宅が抱える複合的な問題をコストも含めて総括的に解決する技術体系」であり、日本の住宅を開放型から気密型へと導く新たなパラダイムと考えています。
また、外断熱工法が一時の流行とならないために住宅の本質を掘り下げて考え、住宅全体の機能設計や耐久性、資産性の確保、耐震強化、換気不良、健康問題といったトータルな住宅性能のバランスに重点を置いております。