2006年12月17日左官
本来の「左官」は辞書にある如く、宮廷工事の儀式の際、無位無官の職人では
宮域内に参入できないので、臨時に仮の官位を、公家の慣習に準じて
「守(かみ)、介(すけ)、掾(じょう)、目(さかん)」の階級になぞらえ、壁塗りに
「目(さかん)」の名称を与えたとか、工事に際して褒美を賜る順が大工、屋根、
錺(かざり)、壁塗りと四番目であるという慣例から「サカン」としたと説いている
のが、ある程度説得力もあり一般にも理解されて今に至っているようです。
何れにしても「左官」は、四百年の歴史ある職名で全国的にも定着しており、
今後塗り壁工事の続く限り「左官」の呼称は伝承されていくことだろう。
「左官」という言葉に誇りをもちたいものです。
by kobayashi