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« 2007年5月 5日 | メイン | 2007年5月14日 »
地図からはいろいろなものが読み取れます。
市町村の境界線の多くは、水の分かれ際というか
峠が境になっています。
その中のもう少し小さな集落(大字)なども峠を境にしている
ことが多いように思われます。
その訳は、いろいろあるとおもわれますが、
かつて人々の暮らしが水を単位にしていたということが
その第一ではないでしょうか。
その地域で降った雨をその地域で使い、その地域で流す。
飲料にはどれだけ必要で、田畑にはどれだけ、余分には使わず、
汚すこともなく、すぐに流れないように森林を守る。
人の移動も小さく、その町で生まれ、その町で暮らす。
こうした暮らしのなかでは、その地域の人たちはその地域の水を
極度に大切にしたのではないでしょうか。
都市化が始まり、人が偏って移動を始めると
この単位も崩れ、都市部ほど道路や鉄道などを境界にしたりしています。
環境資源問題などが深刻化、人口構成も高齢者中心になってゆくこれから
暮らしの単位の見直しを考えるときではないでしょうか。