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Q値の誤差

 最近、建物のQ値(床面積当たり熱損失係数)やC値(床面積当たり相当隙間面積)を謳うハウスメーカーも目立ちます。下は、先日の見学会で当社がつかったチラシ♪もQ値、C値を強調しています。

 ところでこのQ値計算ですが、JIS規格のようなキッチリ決まった定義は無いようです。当社の設計が長期優良住宅に使うものと、イザット本部の出している計算ソフトでは結構違った値になります。うちの先生によると、長期優良など公的認定に使う数値は、認定された最低限保証できる数値でこれ以下はないという厳しい値なのだそうです。例えばガラスでいえば、複層、LowーE、アルゴン入りで認定された数値はK値(U値)=2.33W/?K(H-5等級)ですが、サッシメーカーのカタログでも1.5〜1.55W/?Kといった値がでていたりします。これはウソ!というわけではなく、実験値ということのようです。保証値を使うか、実験値を使うか、今のところ使う側の勝手のようで、多くのメーカーはより有利な実験値を採用しているようです。これはガラスの例ですが、壁や屋根の断熱欠損の考慮など推して知るべし!?・・・欠損誤差の無いのは、いうまでもなく「外断熱」ですね!!

 Q値計算のもう一つの大きな要因は、計算式の分母に当たる床面積の解釈になります。これも分母は大きければ大きいほどQ値は良くなるわけですが、単に床面積を用いるのか、全体容積を平均天井高で割るのか、中二階は?吹抜けは?小屋裏は?こうした解釈で大きく数値は変わります。そういう意味では、床面積あたりの差異が大きく、あてにならないQ値よりも、ドイツ式の建物全体の総熱損失量で必要エネルギーを検討したほうが良さそうです。

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ブログ投稿者
代表:水鳥正志
1956年1月7日生まれ
趣味:読書(主に歴史小説)繰り返される歴史の中から現代や未来に思いを巡らせる事。
出身地:愛知県幡豆郡吉良町
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