和室
お正月以来、お家の事情もあり、和室(8畳)の畳で夜を過ごす日が増えた。
泊ってみて感じたのは、和室からはいろんな気配が伝わってくること。
障子越しの光は、朝の明りや月明りを、そのほかにもいろいろ伝えてくれる。外のお天気もなんとなくわかる。光だけでなく、音も聞こえる。風の音、雨の音、雪の気配。季節が変われば虫の声や草木の音も聞こえるだろう。夜が明けると、炊事の音や娘の身支度の音も聞こえてくる。襖や障子は、匂いや湿気も伝える。自然を身近に感じさせてくれる。
暗さが似合うのも、和室ならではかもしれない。暗さは落ち着きになる。こういうのを風情というのかもしれない。
畳に寝ると、地面からの動きもよくわかる気がします。1月17日は17年前阪神大震災が起きた日ですが、ちょうど同時刻の明け方、遠州灘を震源に小さな地震がありました。西三河では震度1だったようですが、畳の上には揺れ方の種類まで伝わった感じがします。近頃、茨城、千葉の関東沖や静岡沖の大地震が懸念される震源域での地震発生が目立ち、大地震の多い冬の間は気になるところです。
日本人は、和室に暮らすことで、季節(自然)を感じ、気配を感じ、繊細な感性を磨いてきたのかもしれません。和室なら地震予知もできるかもしれません。但し地震には弱い構造かもしれません。