2014年3月 9日地盤調査
もうすぐ3・11ということでテレビもいろいろな特集番組を組んでいます。
今朝の某番組でも過去の地震を地層の中から検証していましたが、
過去の大津波で堆積した層の厚さと3年前の震災による堆積土の比較から、
過去の津波の規模がこれまでの想定よりかなり大きかったのではないかという推定を取り上げていました。今回の津波による経験によって、地面からその土地の過去の歴史が推定ではなく、実測できるようになってきています。
3/1 刈谷市内JR東海道線近くで地盤調査
名古屋市内の東海道線沿線は比較的地盤の悪い場所が多いのですが、西三河の刈谷・安城付近は比較的良好です。西三河でも岡崎に向かうと弱い場所が目立ちます。これは単に地形だけでなく、歴史的な土地利用にも関連があるようです。名古屋や岡崎では古くから良好な地盤に城下町が発展していて、鉄道はその外に敷かれましたが、刈谷や安城では良好な地盤に鉄道が敷かれ、その後、街が発展したようです。
歴史は繰り返し、その後造られた新幹線は、発展した街を更に外して、地盤の悪い場所に敷かれているようです。刈谷市内でも写真のように鉄道と街が同じ高さまたは鉄道のほうが低い場所は、良好なことが多く、鉄道が土盛されているような場所は、弱いことが多くなります。
名古屋市の液状化予測でも、液状化の危険地帯と比較的大丈夫な境界は、概ねJR東海道線もしくは堀川付近であることが読み取れます。
というわけで、今回の地盤調査結果は、「1.5m付近に薄く弱い層が見られますが、概ね良好な地盤で改良の必要はありません。」という結果になりました。
良好地盤であれば、鉄道による振動の影響も小さく、ほとんど気にならないことが多くなります。