2015年3月14日適塾
先日、あるセミナーで大阪に行きました。
会場近くで大阪都心淀屋橋のビル街の「適塾」をみつけました。間口12m奥行39mという敷地の典型的な商家の造りなのだそうです。玄関を入ったところ。右の格子を開けると階段があり、道路に面した部分の2階は塾生の大部屋になっています。
「頼もう!」福沢諭吉もここから入門したのでしょうか。建物には階段が少なくとも4箇所!どれも写真のような急勾配、蹴上40cm踏み面20cmぐらい。4箇所というのは防災も考えてのことかもしれません。
平面的にも中庭が2つあり、どの部屋も庭に面して明るくなっています。道路側建物から2階建の塾棟で階段が東西に2箇所、中庭を介して次が生活棟でまた中庭があり、一番奥に蔵があります。生活棟にも階段2箇所といった感じでとてもよく考えられた造りになっています。福沢諭吉、大村益次郎、大鳥圭介ら時代を動かした多くの人材が、この空間の中でひしめき学び羽ばたいて行きました。