2010年6月 5日建築の少しマニアックなお話し-配管編その1
国立店の吉田です。
今回は少しマニアックというか、エンジニア的なご紹介です。
以前より、使用する建築材料やデザインに関して、
検討や研究を日々続けています。
構想だけでなく「造り上げる」ことが我々の仕事であるため、
「施工方法」や「施工性」と「コスト」をにらみながらの葛藤も常にあります。
その中で「デザインは、より良く、かつ、オリジナリティーを求める」ですが、
「機能性は、より機能的に、かつ、安全性とコストを両立させる」
を念頭において、設計や部材選定をしております。
前説が長くなりましたが、機能性の一部分として、
?当社は建物内部の給水管・給湯管に
「架橋ポリエチレン管」という特殊な樹脂管を標準採用しております。
以前の鉄管・ライニング鋼管・ステンレス管は、「さび」や
「継手(管の接続部分)の水漏」のリスクがあり、補修や設備交換が生じた
場合に大きな工事を伴うものでした。(壁や天井を壊す場合がある)
こちらは極力継手を減らす工法であり、継手も専用部材を使用するため、
施工性が良く、施工不良のリスクが少ない、管の耐久性が高いことが特徴です。
?給水管に「ヘッダー」方式を採用しています。
前述の「架橋ポリエチレン管」とのセットでなせる工法ですが、
1階の床下(2階に浴室等ある場合は2階にも)に、水道メーターからの
建物内部引込管を「ヘッダー」に接続し、ここより室内全ての水栓に直結する
工法です。メンテナンスや点検が容易なだけでなく、水栓数が多い場合の
水圧力の平均化が特徴です。
今後も、いろいろマニアックな建築的部分をご紹介していきます。
どうぞ、お楽しみに。