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2011年11月29日

建築のマニアックなお話し−プラン作成編その2

国立店の吉田です。
今回は、「プラン作成編」の引き続きですが、テーマは「プラン決定のポイント」です。

プランを作成した後、打合せをしながら「プラン決定」していく事になるのですが、どのタイミングで、どこまでを決定しなければならないかは、お客様にとって、とても分かり難い部分かもしれません。

まず”決定のタイミング”ですが、おおよそ
「本見積前」 と 「契約前最終」 が多いのではと思います。
(加盟店担当者の段取りや打合せ状況により変動があると思いますが)

次にプランの内容について「何をいつまでに決定しておけば良いのか」についてです。

まず、全ての基本は”プラン”にあります。

敷地に対してどの程度の”お住まい”が建築可能か、要望点の盛込み、お部屋の使い方やイメージ、金額的な見積内容などなど、全ての内容がプランとともに決定もしていくし、変動もしていきます。
担当者から”プランを決めましょう”といわれると、”間取り”や”仕様”の全てを一度に決定しなければと思いがちですが、段階を追って決めていく項目も多いですので、順序立てて決定していくことが肝要です。

<第1段階>・・・設計に”要望”を出す時点での決定が望ましい。
1)建物のボリューム(大きさ・床面積)の把握と方針決定
まず、敷地の建築的条件からどの程度まで建物が建築可能かのボリュームを把握してください。
法令などの敷地条件でボリュームが決ってしまうのであれば、実現できない要望があるかもしれません。また、敷地の中には、建物だけでなく車や自転車・物置などを置くスペースも考慮しなければなりません。このような点を踏まえて、方針を決定していくこととなります。
専門的な知識も必要となりますので、敷地調査を経てから、内容を把握するということでも良いでしょう。
ただし、土地購入からご検討される場合は、ある程度必要なボリュームを仮決めしておかないと、土地条件が絞り難くなるため、土地探しに苦労される場合も多いようです。

2)各階の部屋の構成や位置の方針決定
例えば、”LDK”や”水廻り(浴室等)”を1階にするか2階にするか、などといった基本的な部屋の”ゾーニング”を決めておきます。ゾーニングの”こだわり”が薄く、いろいろなライフスタイルやプランの考え方を提案して欲しい場合は、あらかじめ、担当者に伝達しておきましょう。

3)外部・内部の大まかな仕様の把握・方針決定
外部仕様であれば、屋根形状(寄棟・切妻・など)、屋根仕上(瓦・ガルバ鋼板・など)、外壁仕上(タイル・サイディング・塗壁・など)
内部仕様であれば、床仕上(フローリング・タイル・など)、壁・天井仕上(クロス・塗壁・タイル・など)
の基本的な仕様や好きなカラーなども、ある程度、基本方針や要望をまとめておいた方が良いです。
要望や嗜好によって外観やインテリアのデザインが決まってくる場合、イメージする部屋の大きさや位置によって、プランと兼ね合う部分も多いためです。

4)おおよその資金計画の把握
初期のヒアリングでもお聞きする部分ですが、おおまかでも、予定できる資金額は把握しておかなければなりません。プランを作成する上でも、可能な予算から余りにかけ離れたボリュームのプランを作成しても、意味がありません。
あらかじめご資金の調達方法(自己資金・ローン・借入など)を確認・事前相談をしておくことで、可能な資金計画を把握できますので、無理のないプラン打合せが可能となります。

<第2段階>・・・この決定具合で"?本見積”に移行できるかが問われます。
1)"プラン”の確定
ここでは”最終決定”でない場合が多いのですが、プランが変動すれば、おのずと見積書も変動します。時間を有効に活用するためには、この段階でほぼプランを確定しておくことが必要です。金額的な部分も気になるところですが、細かい詰めは見積書がでた後でも調整が可能です。まずは、ご自分の要望点を精査して、予算的に大きなズレがなさそうかを見定めた上で、プラン上の大きな変更や修正がないかどうかを判断してください。
そのためには、各居室(L・D・K・和室・応接室・各個室・水廻り)の部屋の大きさ・位置や動線、"外観”イメージを確定することが必要となります。

<第3段階>・・・契約にあたっての”?最終決定”に移行できるかが問われます。
1)"プラン”の最終決定
掲示された”プラン””見積書””その他付属書類”の図面や書類を確認します。
金額的な確認をし、全体的な予算検討項目を再考した上で、”プラン”に変更がないかをチェックします。場合によっては、グレードアップした項目やオプショル項目の精査も必要となるかもしれません。

1)外観・インテリアデザインや仕上仕様の決定
この段階においては、金額的な要素からも仕様の最終決定が求められます。ただし、要望や”こだわり”に関係しないインテリア要素(壁紙・照明器具・設備など)は、今後打ち合わせるカラーリングやインテリアの打合せにおいて、再度チェックが可能な場合もあります。

ここまで要点が整理できるようでしたら「プラン決定」がし易くなると思いますが、
最終的に「プランを決定するポイント」として多いのは、
1、要望点は反映されているか
物理的な可否や克ち合った要望の優先順位で、全ての要望点が満たされているとはかぎりませんが、ご自分が”納得”できる範囲の要望が反映されているかは、大きな要素です。
いろいろなプランを見たり、打合せを行うことで、要望点が整理される事も多いのですが、打合せ後半になるにつれ、要望がかすんでしまう場合もあるようです。特にプラン決定に迷っている場合はなおさらです。もう一度、要望点を整理してみて、”本当に必要な要望”であるかも再考してみてください。

2、出来上がったプランを気に入ったか
最終的なプランの善し悪しはあるかもしれませんが、結局、ご自分が気に入るものかどうかは、大きな決定の要素です。最終的には「気に入ったプラン」が”ベスト”なプランとなる場合が多いです。
できれば、”どの点”が気に入ったのかを自己分析しておくと、なお良いでしょう。

3、資金的に実現可能な範囲か
いくら気に入ったプランが完成しても、資金的に無理があっては、”机上の空論”になりかねません。
そこで、ご自分で計画された資金に対して、必要となる概略の建築費や諸費用がまかなえる範囲かどうか、また、調整できる範囲かどうかをチェックしておいてください。10万円単位の金額については、今後の設備や仕上材などの仕様で金額調整できる場合も多いので、100万円単位でのチェックは最低限に必要です。ポイントとしては、調整する部分をどこにするのか、要望点・プラン・仕様などの優先順位を決めておくことです。
経験的に、この時点で金額調整をする場合は、”金額的に余裕がある”というよりは”金額を削る”場合が多いようです。そこで、”大きな金額の調整”の場合は要望点・プランの調整”小さな金額の調整”は仕様の調整、というように分けて考えていくこともひとつです。

といった要素に集約されるようです。一番悩む部分でもありますが、是非、考え込まずに楽しんで打合せをしてください。

次回は、「イザットハウスにおけるプラン上のメリット」です。お楽しみに!

2011年11月22日

建築のマニアックなお話し−プラン作成編その1

国立店の吉田です。
今回からは、住い創りの根幹でもある「間取り・プラン作成」についてのお話しです。

「住いづくり」を始めるにあたり、最初に「間取り(プラン)」や「モデルハウス」を見始める方は多いと思います。
それまでは自分たちの希望や好み・条件などを漠然と考えていたところから、いざ、打合せが始まって、プランや部屋イメージなどの具体的な話しになってくると、"どのプランがよいのか”、”何をこだわりたいのか”、”どの要望を優先するか”といったことが、だんだん分からなくなってくる場合も多いようです。

「プランをつくる」ためには、”具体的な要望”をまとめて”理想とする生活スタイル”から「プラン」を考えていくという考え方が一番の理想ですが、お客様自らが具体的な「理想の生活スタイル」を考え「具体的な要望」から「希望するプラン」を”考えていく”、”決めていく”ことは、なかなか難しいことと思います。

例えば、”キッチンに食器洗浄機が欲しい”とか、”リビングは10帖欲しい”といった具体的な要望は、すぐに出てくると思いますが、”リビングはこういう風に使いたい・こういう雰囲気にしたい”といった生活スタイル的な要望は出難いようです。また、”リビングの広さはどれ位欲しいですか”と問われると、”今のリビングより広くしたい”といった感覚的な「希望」となっているようです。そのため、プランを決定する際には、
悩まれてしまうことも多いようです。

そこで今回は、「要望やプランを考える際のポイント」を、設計担当の見地からお話しできればと思いますので、参考にして頂ければ。

?住まいに対する「既成概念」を忘れてみる。
「家」に対する”一般的”と思う基準は、実は、”一般的ではない”ことが多いようです。
例えば、都市部では”玄関”は狭くて当たり前と思う一般的な尺度が、田園地域ではとても広い玄関が一般的というように、その基準は、育ってきた環境であったり、住んできた家だったりと人によってさまざまです。
中には”玄関は広くなければ家とは言えない”とか”個室は10帖以上”とか、建築条件・地域性や予算によっては現実的でない要望も意外に多いのです。
また、”浴室は絶対に1階”という方もいますが、よくよく聞いてみると、”今まで住んできた家は必ず1階にあったので1階と思っていた”というように、"思い込んでいる”部分もあります。プランや生活動線・建築条件によっては、1階ではなく、2階の方が効率が良い場合もあります。
そこで、一度その”垣根”を外すことで、本当に必要とする要望を整理してみることが大事です。
また、それでも外せない基準は”こだわり”や”自分の尺度”と考えて良いと思いますので、プランに反映させてみましょう。
今後整理する他の要望と合わせてみると、その”優先度”がハッキリしてきますので、納得がし易いと思います。

?「普段の生活」を振り返ってみる
ご自分やご家族の”普段”の生活を、「1週間」や「2週間」を単位にして、”平日”や”休日”を区別して振り返ってみてください。
これをすることで、”各お部屋の過ごし方や使い方”、”家事動線”や”生活動線”がみえてきます。今後、プランのシュミレーションをする際にも必要となってきます。

?自分の「要望や理想」を整理してみる
まず、ご自分の要望点や理想を整理してみましょう。
”夢”を描いても、ついつい”現実”を考えてしまうと思います。実現できるかどうかは、もう少し後で「選択」すれば良いことですので、まずは「何」を盛り込みたいかの要望を挙げてみてください。
それは、家具かもしれないし、雑誌で見た部屋のイメージ、かもしれません。抽象的でも構いませんので、どんな些細な事も挙げてみることで、要望を具体的にしたり、イメージや整理ができると思います。
そのうえで、ご自分なりの「要望点の優先順位」を決めてみてください。

?家族で話し合ってみる
ご自分の要望点がまとまったなら、ご家族と話してみてください。
ご主人や奥様、お子さんやご両親と話してみることで、ご自分の要望も整理されるときもありますし、ご家族の要望や希望を話せる良い機会と思います。
また、それぞれの要望を加えることで、”良かれ”と思いご家族のために入れた要望が実は不要であったり、他の要望を入れなければならなかったりします。
そして、”現在のご家族の生活スタイル”が見えてくることにもなります。

?理想の生活を「プラン」で”シュミレーション”してみる
作成したプランであったり、ご自分で暖めているプランがあるなら、?でしたように、「一週間」「2週間」位の単位で、平日、休日での過ごし方や部屋の使い方をシュミレーションしてみてください。
できれば、まず「自分」目線、その後可能なら、ご家族それぞれの目線でシュミレーションできれば、なお良いと思います。
これをする事で、ご自分が”理想”と思っている「生活スタイル」が、本当に「現実」とできるかが見えてくると思います。また、新たな”発見”や”要望”が出たり、不必要なものが見えてくる可能性もあります。

?「3年後」「5年後」の生活を予想してみる
誰しも”10年後”、”20年後”は予想し難いと思いますが、”3年・5年”後は、予想しやすいようです。
そこで、3年後や5年後のご自分に置き換えて、ご家族の状況を考えてみることも必要です。
例えば、お子様が小・中学校生であれば、3年後、体も成長し、年齢に応じて持っている荷物の状況も変化していきます。今は宿題をダイニングでしていたものが、5年後は、年齢と共に自分の個室でするように変化していく事も充分に想定できますから、おのずと、子ども部屋の位置や広さ・収納方法を考慮しなければなりません。
そこで、今理想としたプランの内容が、3年後、5年後でも有効に活用できるかどうかを見ることができると思います。
もしかしたら、今は良いけれど、5年後には”使わない”スペースや部材があるかもしれません。せっかく他の要望を削ってまで盛り込んだ内容が、実はその時だけの”一過性”のものである場合も多分にあります。
ここで理想プランの内容を確認して、場合によっては調整することも一つの方法です。ただし、あまりこの部分を深く考えすぎないでください。

次回は、「プラン決定のポイント」です。お楽しみに!



<3Dイメージ>

ブログ投稿者
店長:吉田浩一
1969年3月18日生まれ
趣味:楽器演奏(サックス、キーボード)、有名建築の見学
出身地:茨城県稲敷郡阿見町

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