2007年4月16日木のふるさと
先週、木の相談にとある製材施設を訪ねました。
道中立ち並ぶ桜並木を眺めながら辿り付くこの山懐にある施設は
まさに“木のふるさと”、自然に抱かれた感の何ともホッとする所でした。
さしずめここは木のふるさと、木のお母さん。
これから家になるべく、出発を待つ材木は胎児のよう。
こうちゃんさーん、
一番右は杉の厚ものムクの野地板(1回目屋根の板)でーす。
工房では大工さんが墨付けをして手刻みしていらしたので
匠の技の一部をパシリッ
一番左は乾燥釜、現代の技で木の強度を高めます。
木の電子レンジみたいなものだとか・・・。
大工さんがポツリ、
「生の木には本来しなりやネバリがあるんだけど
人工的に乾燥するとその良さを消すところもあるんじゃないかなー?
確かに物性的には強くなるのかもしれないけど・・・」
フムフム、確かに感覚的にはうなづけるなー
例えばJIOなどの検査機関の基準にグリーン材やAD材、
あるいは手刻みで応えることはできるのだろうか?
経験や伝統を科学的に数値化して証明できるのだろうか?
ある有名な大工の棟梁は本来認められなかった某所での
木造3階建てをお役所を理論的に説き伏せて建築したとの
話も以前から聞いてはいたけど果たして・・・。
木のふるさとを訪ねて、木がとても愛らしく思え、
だからこそ大いに疑問も感じたのでした。
地物の木を積極的に使うには保証の面、コストの面など
いつくかハードルがありそうです。おかしいことですね。
逆に積極的に使おうとすることがクリアしていくうえでは
認知度を上げ、流通面、コスト面でプラスに働くんでしょうね。
木は人間の心の求めに何かフッと呼応し馴染む、
よくはわからないけど確かに何かがあるような気がします。
この施設で毎日木に触れている方々もそのようなことを
おっしゃっていました。
一日訪れただけの僕もそう感じました。
きっと少なくとも日本人の心のどこかにある原風景は森なんでしょうね。
そんな思いで木のふるさとをあとにしたのでした。
コメント
こうちゃんさん方ご家族も一度木のふるさとに
ご一緒しますか?他のお施主様方もよく見に
来られるそうですよ。
投稿者: kuwana | 2007年4月18日 07:34
コメントしたのですが届いていませんでしたか?
ふるさとに是非 行きたいです!
投稿者: こうちゃん | 2007年4月18日 08:04
じゃあ決まりましたね。
来週なんてどうでしょう?
ご都合お聞かせください。
投稿者: kuwana | 2007年4月18日 08:28
都合がつきましたら連絡しますね。
投稿者: こうちゃん | 2007年4月18日 12:25
よろしくお願いします。
投稿者: kuwana | 2007年4月19日 01:25