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2007年7月 9日

おつかいついでに・・・<後編>

あくまでおつかいついでなので
この日は“回船問屋のある町”方面をちょこっとだけ・・・


今も復元が続けられている岩瀬の町並。
銀行もこんな感じです。竹の簾でできた出格子「簾虫籠(すむしこ)」
が岩瀬町屋の特徴のひとつ。

 

港町・岩瀬の歴史は古く中世室町時代には
三津七湊の一つに数えられるほどの港だったようです。
江戸時代には百万石の加賀藩が天下の台所・大坂
に米を運ぶための航路とし“北前船”を回漕、
後に瀬戸内海、日本海を北海道まで結ぶ一大交易路
の重要港となりました。


こんな感じの和船に物資を満載しての航海だったようです。

 

北前船のことを地元では“バイ船”と呼びます。
というのも船を回すと“倍倍に儲かる”から!!!で
岩瀬には五大家と呼ばれる回船問屋が軒を連ねていたのです。


五大家のひとつ、重要文化財“森家”は
全国から集めた貴重な材料で贅を尽くしたつくり。

 


こちら北海道からのニシンの貯蔵庫として使われていた土蔵を
「富山国際職藝学院」のメンバー達が中心に再生した建物。
中は地元の“満寿泉”をはじめ全国の銘酒、世界のワインが
壮観に並ぶ酒屋や蕎麦屋、若いガラス・陶芸作家さんたちの
工房やギャラリーとしてモダンに変身。

   


これらの再生事業は「岩瀬まちづくり株式会社」という
地元の民(ミン)の力で主導されているところに価値があると思います。

それが富山がもともと持っていた「富山ガラス造形研究所」や
「富山国際職藝学院」というガラス作家や大工・家具職人・造園家の
インキュベーター機能と有機的に結びつき、まちづくりという実際の現場
に生かされてきた感があります。

自ら意志と誇りを持って、地域貢献や人材投資を惜しまないというのは
古くから人や物、文化の交流の中から価値が生み出されてきた
港町のDNAなのでしょうね。

自ら育て自ら興す、自助努力が実を結びつつある好例ではないでしょうか。


おつかいついでが随分寄り道してしまいましたが
建物を建てているという点では自分も何ができるかな?
ますます富山のまちづくりが楽しみです!


富山ガラス工房 http://www.toyama-garasukobo.jp/index.html
富山ガラス造形研究所 http://www2.ocn.ne.jp/~tiga/homepage/about/j_abouttiga.htm
「富山国際職藝学院」(現・職藝学院) http://www.shokugei.ac.jp/
富山市役所 http://www7.city.toyama.toyama.jp/index.html


ブログ投稿者
営業:桑名秀雄
1974年3月11日生まれ
趣味:ドライブ(特に細い山道や海沿いの先が分け入るのが好き)、そして家造り
出身地:富山県富山市
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