健康で快適で安全な"ステキな我が家"のワケがここにあります。

外断熱とは文字通り建物の外側をすっぽりと断熱材で覆ってしまう工法のこと。断熱だけでなく、壁強度、遮音性・吸音性、耐久性にも優れています。住まいそのものも、中で暮らす人もいつまでも健康に過ごせます。

「外断熱」と「内断熱」

住宅の断熱は「内断熱」と「外断熱」の二つの工法に大別できます。

そもそも断熱材は、切れ目なくひと続きに入れるのが原則ですが、現在一般的に採用されているのは「軸間断熱」とよばれる「内断熱」工法です。

「内断熱」は安上がりではありますが、柱と柱の間に断熱材を入れるため、最初から断熱材を入れられない部分がでてきてしまい、そこから結露しやすくなります。一方、断熱材を建物の外部に連続して施工する「外断熱」は、まるごと断熱材で覆うので、壁内結露の解決策としてとても有効なのです。

低コストがメリットの「内断熱」と高コストの「外断熱」表
低コストがメリットの「内断熱」
内断熱の問題点
  1. 柱の部分には断熱材が入っていない。
  2. 断熱材と柱の間には必ず小さな隙間ができる。
こうした問題点は壁内での結露発生の原因となり、
結果的に住宅の寿命を縮めることになりかねません。
高コストの「外断熱」
外断熱のメリット
  1. 結露が発生しにくい。
  2. 断熱・気密処理が簡単で確実。
  3. 駆体内部の通風がよいので構造躯体が長持ちする。
  4. 建物の熱容量が大きい。※

※4の「熱容量」とは

"建物全体が熱を蓄えておける力"のことで、熱容量が大きいほど、暖まりにくく冷めにくい住いとなります。結果的に、外気温に室温が左右されにくいため、冷暖房コストも安くなるわけです。

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一度暖めたら冷めにくい

断熱材ですっぽりくるんだ外断熱の家は、一度暖めると冷めにくいのが特徴です。

構造材や床、壁、天井、家具、建具設備機器といった住宅を構成する材料は、すべて熱を蓄えることができます。住宅を外側で断熱すると、構造材も基礎コンクリートもすべて建物の熱容量になるため、内断熱の一般的な住宅より、熱容量が大きくなります(約3倍)。

熱容量の大きい家ほど外気の温度変化の影響を受けにくく、温まるまでは時間がかかるのですが、一度暖まると冷めにくいのです。家全体が暖まり、部屋間の温度差も無くなれば、結露を防ぐ効果もあります。

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断熱材は「最低厚み」がどれだけあるか

住まいの内側から外側へどれだけ熱が逃げているかを示す数値をQ値(熱損失係数)といいます。Q値が小さいほど断熱性が高いことを意味します。

例えば、特定部分にだけ厚い断熱材を入れると、計算上はQ値の小さい、性能の良い家となります。しかし、断熱材を一部分だけ厚くしても、断熱性は単純にその厚みに比例はしないので、実際には断熱効果は落ちていきます。

同じQ値の家でも、壁、床、天井の断熱性が均一であるほど表面温度の差は小さくなり、中で暮らす人も快適になります。また、結露防止の効果もあります。特に結露するのは低温の部分。最も注目すべきは、「最高厚み」ではなく「最低厚み」なのです。

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断熱材の種類は「高性能フェノールフォーム断熱材」

断熱材にはいくつかの種類があり、使い分けが必要です。

イザットハウスでは、標準仕様の断熱材として、『高性能フェノールフォーム断熱材』を採用しています。

このフェノールフォームが断熱材としてどのように優れているのか、どのような性能を持っているのかをご紹介致します。

プラスチック系断熱材のとして、高性能フェノールフォーム断熱材の他に、押出発砲ポリスチレンや硬質ウレタンフォームなどがあります。

これらは、0.1~1mm程度の気泡でつくった板状のもので、初期性能が高く、熱伝導率は同じ厚みのグラスウールの2倍以上で、断熱性能に優れていますが、中でも高性能フェノールフォーム断熱材は、気泡が小さく、特に湿気や熱を通しにくい性能の高い素材です。

断熱材は材料となったプラスチックや閉じ込めたガスの性質によって、断熱材としての初期性能、経年後の性能などで差が出てきます。

フェノールフォームは経年時による熱伝導率の変化がほとんどありません。
特にイザットハウスが採用しているような高性能タイプのフェノールフォーム断熱材は、ガスバリア性が高いため、空気の侵入を防ぎ、長期にわたって高い断熱性能を維持します。また、温冷の繰り返しを与える実験では建物の通常の使われ方の範囲において、フェノールフォームの断熱性は、建物(木材)の耐久性と同等以上の結果を示しました。

成分表
材料名 LOI
フェノールフレーム 32.1%
木材(米松) 21.6%
合板(松材、接着剤:尿素樹脂) 23.4%

断熱材の中には、燃えると有毒ガスを発生するものがあります。たとえば、ウレタン系断熱材は燃焼時に1g当たり2.5mgのシアン化水素(青酸カリ)が発生します。たった24gの燃焼で、一人分の致死量にあたる0.06gの有毒ガスが発生するのです。

一方、フェノールフォームは、火災により表面に炭化層が形成されることで、内側のフォームが保護され、難燃性に優れた構造になります。

着火性の目安として限界酸素指数(LOI:燃焼する時の雰囲気中の酸素の割合)がありますが、空気中の酸素の割合は21%程度なので、これより高い数値を示しているフェノールフォームは、燃えにくい物質であるといえます。

発煙量が少なく、断熱材としては安全な材料です。また、火災時のガス有害性が皆無に近く、塩素ガスなどの有毒ガスは発生しません。

フェノール樹脂により作られるため耐薬品性に優れ、一般の建築工事に使用される接着剤、塗料、溶剤、防蟻剤、防腐剤などによって侵されることはありません。



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