2006年10月 9日住まいの用語はおもしろい
私たちが暮らしている家の中にはいろいろな建築用語があります。
「鴨居」と「敷居」という言葉を皆さん一度聞いたことがあるかと思いますが、
ご存知のとおり「鴨居」は建物の開口部の上部にあって、障子や襖をはめる
溝をつけた横材のことで、下部にあるのが「敷居」です。
この言葉の意味を推理していくと、「鴨」=「アヒル」、「敷」=「鴫」のことだそうです。
「鴫」とはチドリ目シギ科のの渡り鳥です。
さて両横材とも溝が切ってありますが深いのが「鴨居」浅いのが「敷居」と
なっているのがわかります。
水がしたたり落ちると窪みができ、窪みにたまった水はあふれると筋上に流れ出
します。その道筋がえぐれてできるのが溝になり、「鴨」や「鴫」が泳ぐ場にふさわ
しい・・・・・・・・・?
「鴨」は深めの溝、「鴫」は浅目の溝を好んで泳ぐそうです。先人達はそこまで読み
きってて名付けたのか?又、食用として身近で飼っていた「鴨」を上位に置き、
渡り鳥の「鴫」を下方に配するあたりも心憎いところです。
by takahashi