2014年11月18日木造or鉄筋コンクリート
16日は予約制の完成見学会でした。外は北西の風、結構冷たい日でしたが、室内はいつもながらの温度差の無い空間に仕上りました。
「木造と鉄筋コンクリートどっちが良いの?」
即座に
「居心地の良さは間違いなく木造です!」
木造の居心地の良さは熱的性質によるところが大です。
特に熱伝導率は、木材の0.15W/m・Kに対して、コンクリートは0.9W/m・Kと6倍もの違いがあります。つまり触れた時6倍熱を奪われ、冷たく感じることになります。直接触れることはなくても、間接に熱を奪っています。ついでですが熱伝導率の小さいのは、空気などの気体です。空気は触れていても熱を奪う働きは小さいので、身体に与える影響も少なくなります。もし空気の熱伝導率がコンクリート並に高かったら、50℃でも火傷したり、20℃でも凍えてしまうでしょう。
熱的性質ではもう一つ輻射熱の影響も大きそうです。
同じ温度の空間にいても、コンクリートに囲まれた空間と木材に囲まれた空間とでは
寒々感というか冷え冷え感が違うのは、輻射熱の影響と考えられます。
調湿作用もあります。
耐久性や耐震性では?
コンクリートの耐久性はせいぜい50~70年
ご自分の近くで50年以上経過したコンクリートの建物がありますか?
市役所や学校など公共建物の古いものが、せいぜい50年ではないでしょうか?
50年経たずに建替えているものがほとんどで、
コンクリートは50年を過ぎると、急速に劣化が進みます。
逆に50年以上経過した木造建築はいくらでもあります。
ある意味、耐久性や耐震性でも木造は優れています。
今度の建物には制震テープも使われています。