国立店の吉田です。
5月6日に茨城県つくば市、栃木県真岡市、他であった「竜巻」の報道は、皆さんもご存知と思います。
相当数の家屋被害と、なにより、お亡くなりになった人やお怪我をされた方々がいた様子に、大変驚愕しております。被害に遭われた方々には心よりお悔やみを申し上げます。
私自身も、以前の勤務地に程近い場所のため、被災地周辺は大変良く知る地域です。お施主宅や知人宅も近辺にありますので、被害が少ないことを祈るばかりです。
今回の「竜巻」被害は、昨年の「津波」被害と同じように、これまで余り重要視していなかった災害からくる「被害」のため、専門的見地からすると、その衝撃ははかりしれないものがあります。
建築学的見地から見ても、「竜巻」に対する備えをどこまで考慮すべきかは、大変苦慮するところです。
なぜなら、「いつ・どこでおきるか分からない」災害に対して備えをすることで、日常生活に支障が出たり、大きなコスト負担につながる場合があるからです。
例えば、屋根や外壁が飛ばされる原因である室内への風の吹き込みを防ぐため、窓の数を少なくしたり、ガラスの破損対策としての強化ガラスや強化シート貼、軒先の吹き上げに抗するための「あおり止金物」設置、更には、避難シェルターや地下室の設置など、際限が無いのです。
また、最近注目を浴びる「スマートハウス」。屋根の太陽光パネルや窓周りの庇・外部ブラインド等は、風による吹き飛びや破損の原因にもなるため、今後は一段の耐風対策への考慮が必要となるでしょう。
このように、考慮すべき事項は多々ありますが、これまで以上に敷地の状況やロケーション、光や風、災害対策を考慮にいれたお住まいの計画を考えていかねばならないと、切に思います。
ちなみにTV等で注目された「ハリケーンタイ」とよばれる建築金物ですが、
(今まで主に2×4工法で標準的に使用されていたもの) イザットハウスでは、標準装備をしています。
住宅性能については、これまでも、見えない箇所でも十分に考慮をしているつもりですが、今後も更なる対応を考慮していきたいと考えております。
※株式会社 カナイ様HPより抜粋