4. あなたの「住宅常識度」チェック!
知っているつもりで案外知らないのが住宅についての知識。間違った常識も多いようです。ここで一度、あなたの知っていること、知らないことを確認してみましょう。きっと「えっ!」と驚くことも多いはずです。
■「誤った住宅常識」一覧表
- 家は一生に3回建てなければ良いものにならない−という常識
→ イギリスでは自分の代で建替えにあたった人は運が悪いという - 耐震金物で家は地震に強くなる−という常識
→ 耐久性のない家に耐震性はない。バランスを失した金物の付け方をすればかえって地震に弱くなる - 木造住宅は古くなると強度がなくなり、地震に弱くなる−という常識
→ 木は腐らない工夫をすれば建築後100、200年では古くなるほど強くなる - 窓にだけは、結露してもやむを得ない−という常識
→ 窓だけでなく目に見えない壁内結露が問題 - 結露は住む人の住い方にも原因がある−という常識
→ 結露が発生するのは家の方に対策が何も施されていないからだ - 断熱材を厚く入れれば結露しない−という常識
→ 断熱材を入れても防湿、水蒸気放散を適切にしなければ結露する - 屋内結露やカビ・ダニ問題はしかたがない−という常識
→ 結露する家は欠陥住宅 - 温暖地には、高気密・高断熱住宅はいらない−という常識
→ 冷暖房すればどの地域でも断熱しなければ結露を避けられない。結露が起こっていなくても多湿の部分にカビやダニが繁殖する - 日本のような温暖地は中気密・中断熱の家で良い−という常識
→ 窓を閉めて冷暖房する生活には必ず断熱、気密、機械換気が必要。中途半端な密閉度の住宅は最悪 - 暖房は贅沢だ−という常識
→ 暖房をぜいたくと思っているのは先進国で最も断熱性が低い日本だけ - 断熱材を外に張ったら外断熱だ−という常識
→ 単に断熱材を外に張っただけでは問題は解決していない - 床下通気口があれば、床下は乾燥している−という常識
→ 床下通気口は夏場には水蒸気の取込口になっている - 基礎断熱をした床下は、換気口がなくても1時間に10〜15m3換気すれば乾燥できる−という常識
→ 外気の平均湿度が高い夏は床下除湿が必要 - 換気は窓をこまめに開けていれば十分だ、窓を開けるのが一番の換気法だ−という常識
→ 窓あけ換気は、換気しないわけではないが、熱ロスの大きい無駄な換気方式 - 家の中の空気は外気よりきれいだ
→ 家の中の空気は外気の3倍汚い - 窓を閉めていても、どこからか十分換気されているはずだ−という常識
→ 今の家は窓を閉めると換気不良に - 換気扇を回せば家の換気はできる−という常識
→ 換気は換気扇が頼るのではなく、換気できる家の仕組みが必要 - 高気密住宅は換気不良を起こすので危険だ−という常識
→ 中途半端な密閉度である現在の家の方が問題。機密性能が悪いと機械換気はできない - 梅雨時は換気しないほうが、家が湿っけなくてよい−という常識
→ 梅雨時に湿気るのは、家に防湿性能がないためで換気のせいではない - 押入れの床にはスノコ、タンスは壁から離して置かないと湿気る−という常識
→ トータル・バランス・テクノロジーでは、このような気遣いは不要 - 住宅の性能は定量化できない−という常識
→ 住宅は性能契約できる - 冷房にこれ位の電気代が掛かるのは日本ではやむを得ない−という常識
→ 冷暖房費は家の性能さえ高ければ、今の一部屋分で家全体を冷暖房できる - 熱交換型の換気扇は省エネで経済的である−という常識
→ 熱交換型は、換気不良を起こしやすい - 冷暖房と換気システムを兼用できれば経済的だ−という常識
→ 冷暖房と換気は機能が異なり矛盾点がある。電気代が高くつく - 地熱利用をすれば経済的な冷暖房ができる−という常識
→ 地熱利用冷暖房はほとんどが怪しいシステム - 炭は床下の結露防止に効果がある−という常識
→ 炭は自重の5倍を吸着すればそれ以上は役に立たない - 通気層は外壁裏の排熱効果がある−という常識
→ 通気層の排熱効果は小さく、縦胴縁を使う工法は地震や火災時に危険でもある - 日本では家には資産価値があるとは考えない−という常識
→ 日本の風土でも家を腐らせずに200年でも300年でも長持ちさせる方法はある - 隙間が多いほど換気の良い家である−という常識
→ 気密性能が低いと機械換気が効率的に働かない