穴あき住宅から脱却【高気密住宅】

なぜ高気密住宅が必要か

住宅の隙間の合計面積を計り、それを床面積で割ったものをC値(cm2/m2)と言います。現代の一般的な住宅はC値が5平方センチメートル程度です。これは実に中途半端で、気密性が高いわけでもなく、空気が十分に流通する程に開放的な状態でもありません。このような家では換気扇を設置しても効率のいい換気は行われません。冬などは隙間風が多くて、単に寒いだけでしょう。

関連情報*1:相当隙間面積とは

中途半端に隙間のある家は、途中にあちこち穴の空いているストローと同じで、いくら口で飲み物を吸い込もうとしても途中の穴から空気が入ってくるばかりで、飲み物は決して口まで届きません。同じ状態が住いと換気にも言えるのです。

また、住宅に隙間が多いと、そこから大量の水蒸気が流出入します。そのため冬に適度な加湿をしても、その穴から水蒸気が出て行くばかりで加湿の効果は上がりません。反対に夏場には外気からの水蒸気の流入が起こり、せっかくの冷房も非効率となります。そうした意味でも、気密性を高めることは、冬は室内の乾燥を防げるほか、夏場は冷房効率が上がる、床下除湿が可能となって建材が腐りにくくなる、カビやダニなどの繁殖が抑えられるといったメリットがあります。

ムダな漏気が換気性能を低下させる
ムダな漏気が
換気率を低下させる
隙間だらけの家では機械喚起ができない
隙間だらけの家では
機械換気ができない
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